OpenAI Agents SDK 0.3 : イントロ

OpenAI AgentKit は Agents SDK 上に構築されています。
OpenAI Agents SDK は軽量で、使いやすいパッケージでエージェント型 AI アプリケーションを構築することを可能にします。これは以前のエージェント用の実験システム、Swarm の本番環境向けのアップグレードです。

OpenAI Agents SDK 0.3 : イントロ

作成 : クラスキャット・セールスインフォメーション
作成日時 : 10/13/2025
バージョン : v0.3.3

* 本記事は以下のページを参考にしています :

* サンプルコードの動作確認はしておりますが、必要な場合には適宜、追加改変しています。
* ご自由にリンクを張って頂いてかまいませんが、sales-info@classcat.com までご一報いただけると嬉しいです。

 

 

OpenAI Agents SDK 0.3 : イントロ

OpenAI Agents SDK は、非常に少ない抽象化による軽量で、使いやすいパッケージでエージェント型 AI アプリケーションを構築することを可能にします。これは以前のエージェント用の実験システム、Swarm の本番環境向けのアップグレードです。Agents SDK は非常に小さいプリミティブのセットを含んでいます :

  • エージェント、これは指示とツールを備えた LLM です。

  • ハンドオフ、エージェントが特定のタスクについて他のエージェントに委任することを可能にします。

  • ガードレール、エージェント入力と出力の検証を可能にします。

  • セッション、エージェント実行全体について会話履歴を自動的に維持します。

Python との組み合わせで、これらのプリミティブはツールとエージェント間の複雑な関係を表現するに十分に強力であり、実用的なアプリケーションを急な学習カーブなしに構築できます。さらに、SDK は組み込みのトレース機能を装備していて、エージェント型フローを可視化してデバッグし、評価し、アプリケーション用にモデルを微調整することも可能にします。

 

Why use the Agents SDK

SDK は 2 つの基本的な設計原則があります :

  1. 使用する価値がある十分な機能を持ち、一方で素早く学習できるように少ないプリミティブだけを備える。

  2. そのままでも優れた動作を示しますが、何が起きるかを正確にカスタマイズできます。

SDK の主要な機能は :

  • エージェント・ループ : ツールの呼び出し、LLM への結果の送信、そして LLM が完了するまでのループを処理する、組み込みのエージェントループ。

  • Python ファースト : 新しい抽象化を学習する必要はなく、組み込みの言語機能を使用して、エージェントを編成して連鎖します。

  • ハンドオフ : 複数のエージェント間の調整と委任を行うための強力な機能。

  • ガードレール : エージェントへの入力の検証と確認を並列に実行し、チェックが失敗した場合早期にブレークします。

  • セッション : エージェント実行全体にわたり会話履歴を自動的に管理し、手動の状態処理を排除します。

  • 関数ツール : 自動スキーマ生成と Pydantic に支援された検証により、任意の Python 関数をツールに変換します。

  • トレース : ワークフローの視覚化、デバッグと監視を可能にする組み込みのトレース、そして OpenAI の評価・微調整と蒸留ツールのスイートも使用できます。

 

インストール

pip install openai-agents

 

Hello world 例

from agents import Agent, Runner

agent = Agent(name="Assistant", instructions="あなたは役立つアシスタントです")

result = Runner.run_sync(agent, "プログラミングの再帰について俳句を書いてください。季語も忘れずに")
print(result.final_output)

# Code within the code,
# Functions calling themselves,
# Infinite loop's dance.

出力例

春霞(はるがすみ)  
深きループの  
果て知らず

 

以上